東京のお土産はあんぱんがちょっとリッチ
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ここは東京駅、新幹線乗場に近いサウスコートエキュートです。
この中を散策していると「東京あんぱん豆一豆」なるお店に遭遇しました。あんぱんを前面に押し出すお店です。
あんぱんで頑張るお店が気になったのでディスプレイを覗いてみます。目に飛び込んだのは「北海道チーズあんぱん」と「もちもちあんぱん」です。
あんぱんとしては値段は高いですが、ここは東京ケチっては満喫できません。
案の定、買いました。「北海道チーズあんぱん」と「もちもちあんぱん」です。北海道チーズあんぱんは新幹線で食べます。もちもちあんぱんは家族へのお土産です。
さっそく新幹線で北海道チーズあんぱんを食べてみます。見た目は困ったアンパンマンです。いかにも柔らかそうなのが見ただけで分かります。
さぁ割ってみよう。あっ、カジったみたいに割れてしまいました。割った断面を確認すると意外や意外にチーズがゴロゴロ入っています。
チーズは隠し味の脇役ではないようです。このあんぱんの主役はアンコとチーズでW主演の大型作品の予感です。
そして一口。パンは予想通りとろけるぐらいに柔らかいです。味は普通に想像すると、チーズの塩分がアンコの甘味を引き立てる。
チーズによりアンコの滑らかさとコクがパワーアップするイメージになります。
しかし、これは違います。裏切りの連続です。なんとチーズとアンコが独立して押し寄せます。甘いと塩辛いが交互に来ます。
アンコのマッタリとチーズのサッパリが交互に訪れます。チーズとアンコがそれぞれ味わえ、交互にやって来る面白い味です。
口の中で2つの味がハッキリと共存する。そんな感覚は滅多にありません。
ここまで分離出来るものなのかと感心しました。
北海道チーズあんぱんは斬新かつ感心させられる東京っぽい先進的な味でした。
味覚の器を広げるくらいに味覚を裏切る食べ物にはそうそう出会えないから貴重でした。
お次はもちもちあんぱんを食べてみます。
まず、割ってみます。なんと中のモチがのび~るではないですか。モチモチすぎるよこれは。名前に負けないモチモチに食べる前から興奮を覚えます。
そして断面を見る。なんてことでしょう。もちの量が想像より多いです。アンコより分厚いモチが入っています。
これは、モチモチさせるためのモチではない。モチを味わせるためのモチだと思いました。
そして味わう。アンコは脇役でした。私は少し甘いモチを食べているのかと錯覚しました。
このパンのスゴイのはパンが香ばしく、あたかも焼いたモチを食べている感覚になるところです。
このパンはモチモチを追求しているだけではなく、モチを楽しむために繊細な計算から成り立っています。
あんぱんの奥深さを味わいたければもちもちあんぱんを食べるべきだと思いました。
東京あんぱんは真剣にあんぱんを追求していると伴にあんぱんの可能性を開拓しています。
紹介した北海道チーズあんぱんともちもちあんぱんは、東京あんぱんのスゴさを感じられるセットでした。先進さと和の奥深さが感じられます。
もちもちあんぱんには東京駅の焼き印も入りお土産にも最適です。
お土産として食べた人は必ずや東京のあんぱんってスゴイねと言うはずです。朝ごはんにも重宝されるあんぱんを東京から持って帰る。ちょっとリッチです。