蝶々を捕まえるプッシュおっさんを怒れない
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電車、乗ってますかーっ!
私は今日も会社に向かうため電車に乗りました。
コボちゃんで言えば読売新聞です。
のることが当たり前の日常です。
電車に乗ったとき思いました。
今日は人が多くなくて良い感じ。
おかげで立ちポジションもそこそこ良い場所がとれました。
でも途中の停車駅で大量に人が乗り込んできました。
おすな、お、おすな。
時代劇で女性をよんでいる訳ではない。「おすなさ~ん」
おっさんが私をさかんにプッシュしてくるのです。
みんなの電車だ、ガマンガマンです。
私はヨロケながらも最良のポジションを探し流れるように移動していきました。
その時、私の右足を引っ張る感覚が…妖精か?いや、妖怪でした。
プッシュおっさんが私の右足の靴ヒモを踏んでいるのです。
ちくしょう!
でも私の体は流されていきます。
このままではコケてしまいます。
私は覚悟を決めて、プッシュおっさんがつかんで離さない右足を強引に動かします。
やっぱり、やっぱりだ。
靴ヒモはほどけました。
実は私の今日の靴ヒモは特別でした。
起きたとき降っていた雨が家を出るとき止みました。
今週の仕事も今日で終わり。
そんな気持ちから
「いっちょ靴ヒモでも結び直して行きますか」
とクソ青春マンガのごとく結んだ、結びたての靴ヒモです。
しかも私は蝶々結びが大の苦手で、たいてい仕上がりが縦向きになります。
そんな私が頑張って結んだ蝶々結びが今、プッシュおっさんに捕まり、無惨にもほどけた。
もちろんプッシュおっさんに悪気はないから怒れません。
怒りたいけど怒れない。
人には様々な事情があります。
心を広く持ちましょう。