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電車でとっさの英会話とチャーシュー

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電車での帰り道のことです。
私の近くには外国人2人が座り楽しそうにしゃべっています。

その2人は金髪の美しい女性です。
ジブリ映画の画力ではとても描写できないリアルな美しさです。

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そのビューティーペアは会話中にたまに声を出して笑います。
楽しそうだなと思う反面、私は嫌な予感がしていました。
きっと起こるであろうあの出来事に警戒していました。

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それは突然おとずれます。見た目ジェニファーの方がやらかしました。

「ブヒッ!」

案の定、笑いすぎてブタバナが到来しました。
ブタはブタでも、いつも以上に価値のあるブタバナです。
高級輸入のイベリコです。

私はブタバナは世界共通なんだと感銘を受けると同時にツッコミを入れなくてはと思いました。
こういう場合、英語ではなんというのだろうか?

「ピッグノーズ?」

でいいのか?私は自信がない。
なぜなら、動物の鳴き声の表現は日本語と英語で全然違うからです。

「ワンワン」は「バウバウ」

これでもギリギリアウトな違いだが、もっとヤバイ違いになると

「コケコッコー」が「クックドゥルドゥルドゥー」

こんな鳴き声スマホでも打てない領域です。違いすぎるわ! 
そんな日本と外国の違いを知る中で「ブヒッ!」がブタの声なんて確信は持てません。
しかもブタのみでなくバナまで付けたら通用するわけがないです。

私は不安になった。 
こうなったらシンプル・イズ・ベストが一番です。

「ブタバナ!」と指差して言ってみようか。なんとなく伝わるんじゃないかと思いました。

でも待てよ。相手がたまたまブダペスト出身で勘違いして

「オー・アイム・フロム・ブダペスト」と言い返されたらどうしよう。

私は「ウェルカム・トゥ・ジャパン」と言うしかないではないか。

たかがブタバナで日本へようこそ!これは大変です。
私が日本を代表するかのような振る舞いをしないといけません。
ロクデナシによるオモテナシです。

だから私はそっとブタバナを放置することにしました。
それからたまに電車内にこだまする音がある。

「ブヒッ!」

「ブヒッ!」

もうあれから何匹のブタに会っただろうか。
あー私は家畜になった気分です。

この電車はきっと市場に行き、私はセリにかけられ、いつか立派なチャシューになるんだ。
それなら少しでも柔らかいチャシューになりたい。
赤いチャシューも特別感あっていいな。
中華街なんかに飾られたりして。

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そんなことを考えているうちに外国人はいなくなっていました。
きっとブダペストに帰ったんです。

そして家に無事につく私。
家では常に家畜のようにゴロゴロしています。
たまに「ブヒッ」と笑いながら。

そうそう、ブタペストってハンガリーの首都ですよ。

とっさの英会話。難しいけど気にしない。ブタバナを楽しもう。