ちょっとリッチ部

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娘と蛍を見に行きました。特に蛍のメッカのような場所ではなく「あの川は蛍いるらしい」程度の場所です。

普段は私のことを「ふざけすぎで嫌」と言う娘になんとか良い思いをさせ、パパってすごいと言わせたいとたくらんでいました。

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そのためには沢山の輝く蛍を見せるのが一番と考えました。
見に行ったのは雨上がりの夜。何となく沢山の蛍が見れる、そんな予感がしていました。


光る虫がいる。娘は半信半疑でシブシブ川に行くことを了解しました。
私はすごい物を見せてやるぞと張り切り、一緒に川に向かいました。

そして、川に着きます。
あたりはすっかり闇の中、蛍がいる予感が満載でした。

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川に着き、早速一匹の蛍を見つけました。子供は「本当に虫なの?」と光っていることに驚き、不思議がりながらはしゃいでいました。

もう少し歩こう。もっといるはずだから。私は謎の自信と謎の手応えを基に娘と川縁を歩きました。

するとまた、一匹を見つけました。そしてその後、もう蛍に出会うことはありませんでした。

私は自分を「カッコ悪い」と思いました。二匹しか蛍を見せてやれなかった。
娘にはふざけすぎで嫌なパパにうつらなければ良いがと不安でした。

家に着いた娘の感想は「虫が光るなんて、蛍ってすごいね。ありがとうパパ」でした。

私はハッとしました。
子供に大切なのは沢山の蛍を見ることではなく、蛍を初めて見る経験でした。

私は蛍を見たことがない娘に対して「0」を「100」にしようとしている自分に反省しました。

娘にとっては蛍を初めて見る「0」を「1」にすることが貴重なのに「100」を求めてしまっていたのです。

子供には沢山の蛍を見せてやるより、蛍を見つける大変さを教えるべきだったと思いました。

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初めて体験することにダイナミックな大袈裟な成果はいらない。何より必要なのは「0」を「1」にすることです。

狙いすぎて経験を逃すより、ささやかでも経験を積むべきです。例えば初めての魚釣りは釣れなくても小魚一匹でも良いのです、海で釣竿を持つことがかけがえのない経験かもしれません。

あまり親が頑張ると良くないですね。子供には何でも初めては貴重なんです。

たった二匹の蛍でも子供にはちょっとリッチ。忘れてはいけないと思いました。