難易度が高すぎ体験型イベントが逆に素晴らしかった
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体験型のイベントは最近たくさんありますよね。
例えばイチゴ狩りや竹輪やカマボコ作り等。
食べれば終わりの物でも食べるまでの過程を体験すれば思い入れも強くなり、味も思い出もより印象的になります。
そんな体験型イベントで、それはやりすぎなのでは?というイベントに遭遇しました。
これはニジマスの塩焼きです。そのままでも美味しいのに体験型イベントにより大変なことになりました。
ニジマスの塩焼き150円。安いし、なかなか食べる機会がないので買おうと思いました。
しかし、よく見ると掴み取りの文字があります。そう、これは体験型イベントです。
ルールは簡単。ニジマスがいる小さなプールに入り、掴まえたら塩焼きが味わえるというものです。
早速、我が子にチャレンジさせました。するとどうでしょう。
ニジマスが元気すぎて掴まえることはできません。
中にはわんぱくな子も挑戦しており、掴まえることに成功するのですが、掴まえているのは弱ってウロウロしていたニジマス。
美味しそうなニジマスはいっこうに掴まえれない。超スパルタなイベントでした。
見かねた大人も挑戦するのですが、掴まえることはできません。
イライラする体験型イベントに皆が驚いた様子で、そこには微妙な空気が漂っていました。
そのうち、掴み取りはいらないから塩焼きだけください。という効率的な客が出始め、途中からは誰もが掴み取り体験をしなくなりました。
最終的には係りの人が網でニジマスをすくっては焼く。謎の空間が完成しました。
体験型のイベントは不発に終わりました。でも私はなかなか粋な体験型イベントだったと満足しました。
我が子はニジマスを掴まえることはできませんでしたが「魚は取れない」貴重な経験ができました。
魚と同じプールに入り、魚が必死に逃げる様子を間近で見ることができました。
この誰のせいにもできない失敗経験は子供にはかけがえのない経験になると思いました。
体験型イベントの多くは成功する前提で準備されています。本当にこれで貴重な経験ができるのでしょうか。
軽いイベントならそれで良いですが、子供たちには多くの失敗をしてほしいです。
世の中は簡単なことばかりとは思ってほしくないです。
そんな意味では難易度が高い体験型イベントは貴重だと思いました。
経験値を積むには良いことばかりでは不十分です。失敗の方が学び、成長の役に立ちます。
苦労すればするほどレベルは上がります。
楽しさはさておき、今回のニジマスイベントは逆に貴重な経験ができました。
この高い経験値を150円で得られるなんて、ちょっとリッチな体験でした。